
このような 疑問はありませんか?
- 洋書を読む英語学習は本当に効果があるの?
- どのくらいの量を読めば成果が出るの?
- 英語が苦手でも始められるの?

このような疑問にお答えする体験談を書きました。
実は、私もかつて英語が大の苦手でした。
学生時代は英検5級レベルもわからない状態。
それでも、子供の英語教育をきっかけに洋書を読み始め、11年間継続しました。
その結果……
🔹 子供は英検1級&TOEIC965点を取得!
🔹 私自身も英語で本を読むことが日常に!
最初は「本当に効果があるの?」と半信半疑でしたが、実際の読書記録(語数)と検定結果をすべて公開しながら、どのように学習を始めたのかを詳しくお伝えします。
- なぜ「洋書を読む」学習法を選んだのか
- 11年間の洋書の読書量の具体的な推移
- 実際に得られた英語力の変化
- 誰でも洋書で効果を得られるのか?
日本語を自然に習得できたように、英語も正しい学習法に出会えば誰でも身につけられます。これから洋書読書を始めようと考えている方に、具体的な経過とコツをお伝えします。ぜひ参考にしてください。

私達は高卒で年収500万円台。でも、子どもは東大生に!
このブログでは、我が子が東大に合格するまでのリアルな受験体験や勉強法、受験対策を紹介しています。
プロフィールはこちら

なぜ「洋書を読む」学習法を選んだのか?

英語学習を始めるにあたり、さまざまな学習法の本を読みましたが、どれも「英語が得意な人向け」という印象で、まったく共感できませんでした。
私自身、学生時代は英語が大嫌いで、授業はお経を聞いているようでさっぱり理解できず、成績は2という悲惨な状態でした。
家庭学習でも、文法や単語、和訳中心の従来型の勉強方法では、子供も同じように苦手意識を持ってしまうし、限界があるのではないかと懸念していました。

一番はつまらない文法や単語、和訳中心の勉強を避けたかったのが大きな理由です。
そこで「何か新しい方法で挑戦したい」と考えていた時に、古川昭夫著「英語多読法」と出会いました。
本には、以下の洋書読書のシンプルなルールが書かれていました。
- 英語の辞書を引かずに楽しめるものを読む
- わかるところをつなげて読む
- 自分が面白いと思う本を選んで読む

著者は、日本人が英語を苦手とする3つの理由を挙げています。
- 読解中心の授業
- 英語を日本語に置き換えている
- テキストが全員同じ
特に1と2の理由について、リスニングやライティング、オーラルコミュニケーションの授業も増えていますが、依然として「英語を日本語に訳して理解する」ことに重点が置かれているのが現状です。
英語を真に理解するには、英語のまま理解する必要があるのではないかと指摘しています。
この考えは、夏目漱石の「現代読書法」でも述べられています。
英語を修むる青年は或る程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい。少し解らない節があつても其処は飛ばして読んで往っても、ドシドシと読書して往くと終いには解るようになる。又前後の関係でも了解せられる、其れでも解らないのは滅多に出ない文字である。
要するに英語を学ぶものは日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい。即ち幾遍となく繰返し繰返しするがよい。チト極端な話のようだが之も自然の方法であるから手当たり次第読んで往くがよかろう。
引用元:現代読書法・夏目漱石

洋書を大量に読むことで、日本語と同じように学べ、英文を訳さず「英語を英語のまま理解する力」が身に付くとしています。
3つ目の理由に関して、学校の授業ではさまざまなレベルの生徒が同じテキストを使って授業しているため、つまらないと感じ興味を持てないこともある。
洋書読書の最大の魅力は、自分のレベルや興味に合わせて本を選べること。これにより、楽しみながら継続的に学習でき、試験対策に留まらない本質的な英語力が身につくとしています。
本の中には、著者が指導してきた生徒の実例も掲載されており、読み終えた時には、このいい加減とも思えるルールが逆に面白く感じられ、新しい可能性への挑戦に気持ちが動いていました。

洋書読書の方法しかないという気持ちが強かったです。
英語学習を始めた理由
教育環境に恵まれなかった自身の経験から、子供には可能な限りの教育機会を与えたいと考え、無理をして私立小学校に入学させました。年間100万円以上の学費を支払っていたため、特に英語教育に期待を寄せていました。
しかし、学校の英語授業だけでは英検5級や4級しか取得できないと知り、入学後に大きな焦りを感じました。
多くの同級生が英語塾に通う中、経済的な理由で英語の塾に通わせることができない我が家では、自宅学習という選択をせざるを得ませんでした。

実際のところ、成果もあるのか、できるのか、全て分からなかったけど、始めることにしたという感じです。
洋書を読んだ人のプロフィール

11年間の洋書の読書量の具体的な推移
11年間の読書記録を年度別にまとめました。
期間 | 学年 | 年間 語数 | 累計 語数 |
---|---|---|---|
1年目 | 小1 | 60,000 | 60,000 |
2年目 | 小2 | 100,000 | 160,000 |
3年目 | 小3 | 170,000 | 330,000 |
4年目 | 小4 | 548,000 | 878,000 |
5年目 | 小5 | 1,400,000 | 2,278,000 |
6年目 | 小6 | 2,788,000 | 5,066,000 |
7年目 | 中1 | 3,399,000 | 8,465,000 |
8年目 | 中2 | 3,909,000 | 12,374,000 |
9年目 | 中3 | 2,500,000 | 14,874,000 |
10年目 | 高1 | 1,100,000 | 15,974,000 |
11年目 | 高2 | 1,000,000 | 16,974,000 |
11年間の総読書量:16,974,000語
※語数の数え方:「I have a pen.」なら4語としてカウント
読書量の推移を振り返ると、開始から3年間は簡単な本しか読むことができず、年間語数も少なめでした。
しかし、読書を継続するうちに徐々に一冊あたりの語数が多い本も読めるようになり、5年目からは年間100万語を軽く超え、その後も右肩上がりで増えていきました。
中学生になってからは更に読書量が増え、中学2年生までは順調に伸びを見せましたが、受験や部活動など学校生活が忙しくなるにつれて語数は徐々に減少。
12年目は高校3年生で大学受験のため、記録はありません。

毎日の読書記録をつけていたので、11年間の成長を振り返ることができました。
【効果絶大】洋書で英語学習を続けたら?11年間の成果がスゴい!

11年間の英語本を読む勉強の効果について、小学1年生から高校2年生までの経過を分かりやすくまとめました。
それぞれの検定結果をクリックすると詳細が確認できますので、ぜひご覧ください。
語数と子供の検定結果

11年間の洋書の読書記録(語数)と検定結果です。
期間 学年 | 年間 語数 | 累計 語数 | 英語検定 受験の歴史 |
---|---|---|---|
1年目 小1 | 60,000 | 60,000 | 英検Jr.・ブロンズ |
2年目 小2 | 100,000 | 160,000 | 英検5級 英検4級 英検Jr.・シルバー |
3年目 小3 | 170,000 | 330,000 | 英検3級 英検Jr.・ゴールド |
4年目 小4 | 548,000 | 878,000 | 英検準2級 TOEIC・Bridge |
5年目 小5 | 1,400,000 | 2,278,000 | 英検2級 |
6年目 小6 | 2,788,000 | 5,066,000 | TOEFL・Junior 英検準1級・不合格 |
7年目 中1 | 3,399,000 | 8,465,000 | 英検準1級・合格 |
8年目 中2 | 3,909,000 | 12,374,000 | TOEIC・L&R 英検1級・不合格 |
9年目 中3 | 2,500,000 | 14,874,000 | 英検1級・合格 |
10年目 高1 | 1,100,000 | 15,974,000 | GTEC・アドバンス |
11年目 高2 | 1,000,000 | 16,974,000 | TOEIC・L&R |
合計 | 16,974,000 |
小学1年で英検ジュニアブロンズからスタートし、9年目の中学3年で英検1級に合格!
英語学習を始めた当初の目標は、小学生のうちに「英検準2級」を取得することでした。小学4年生で予想よりも早く英検準2級に合格できた時点で、次の目標をどうするか迷いました。小学生のうちに英検2級に進むのは難しいのではないかと不安もありました。
そんな時、友人からもらった「やってダメなら考え直せば」というシンプルなアドバイスが転機となりました。「限界までやってみよう」という方針に切り替えた結果、中学3年生で英検1級を取得できました。
成功の鍵:諦めない心と柔軟な目標設定
大切なのは、目標を高く持ちつつも、失敗を恐れず挑戦すること。そして「やってダメなら考え直す」という柔軟な姿勢だと思います。
読んでいる方の中には、私たちが読んだ「16,974,000語」という数字は難しいのでは?と思われている方もいらっしゃるでしょう。では、次のセクションで誰でも可能だということをお話しします。
誰でも洋書で効果を得られるのか?

洋書読書が誰でも可能か考えるために、「1万時間の法則」に当てはめてみたいと思います。
「1万時間の法則」は、マルコム・グラッドウェルが著書『天才!成功する人々の法則』で紹介した考え方です。その分野でプロフェッショナルや一流になるために必要な時間がおおよそ1万時間であるとするものです。
著書では、それぞれの分野の成功者たちが若い頃から1万時間以上の時間を費やしてきたという共通点に注目しています。例えば、楽器の演奏、プログラミング、スポーツ、アートなど、さまざまな分野でこの法則が当てはまるとされています。

果たして英語学習も1万時間の法則が当てはまるのでしょうか?
11年目が終了した時点での語数16,974,000。この段階での英語のレベルは、英検1級・TOEIC965点です。1万時間に出てくるようなプロフェッショナルや一流とは違いますが、留学経験もない普通の日本人が到達した成果として十分なものだと考えます。
では、洋書の読書で読んだ語数で時間を計算してみます。1分間の読む速度約100文字とした場合、169,740分。時間にすると2,829時間。洋書の読書だけでは、1万時間はいきませんでした。
では、英語の自宅学習の時間45分×365日×11年を足してみます。全部で180,675分。時間にすると3011時間。
合計学習時間
学習項目 | 分数 | 換算時間 |
---|---|---|
洋書読書 | 169,740分 | 2,829時間 |
学習時間 | 180,675分 | 3,011時間 |
合計 | 350,415分 | 5,840時間 |
ここまでの学習時間は合計5840時間。学校の授業時間をプラスしても、1万時間には到達しません。
つまり、英検1級レベルでは1万時間も必要ないことが分かりました。

たくさん読んでいるようにみえますが、誰でも継続すれば到達可能な量です。
努力は必要だが、不可能ではない
この数字からわかるのは、英語の高いレベルに到達するには確かに努力が必要ですが、特別な才能や環境がなくても達成可能だということです。
大切なのは継続する力と、適切な目標設定だと思います。
経験から言えることは、「限界までやってみよう」という姿勢で取り組めば、当初の予想をはるかに超える結果を出せる可能性があること。英検1級という高い壁も、一歩一歩着実に進めば必ず越えられます。
毎日少しずつでも続けることが、自然な英語感覚を身につける鍵であり、英語力の土台となります。
洋書の英語学習を継続するコツ2つ

洋書を使った英語学習を続けるには、「記録をつけること」が大きなポイントです。
面倒に思えるかもしれませんが、読書の記録を残しておくと、1ヶ月ごと、半年ごと、1年ごとにどれくらいの本を読んだのかがひと目で分かり、振り返るのが楽しくなります。自分の成長を実感できるので、学習のモチベーション維持にもつながりますよ。

ここでは、紙とアプリの2つの方法で記録をつけるコツを紹介します。
紙で多読の記録をする
「読書記録手帳」を使えば、次のような項目を記録できます。
✅ 本のタイトル
✅ 本のレベル
✅ 総語数(1冊でどれくらいの単語を読んだか)
✅ 累計語数(これまでに読んだ合計語数)
記録しておくことで、自分が歩んできた道のりや、レベルアップの時期、ゴールまでの残りの語数が分かります。目に見える形で進捗を確認できるので、学習を続けるうえで大きな励みになります。

アプリで多読の記録をする
アプリを使うと、より手軽に読書記録を管理できます。
📱 おすすめのアプリ:英語多読記録簿
✅ 対応端末:iPhone(iOS)/Android(Google Play)
✅ 主な機能:読んだ量を記録・目標の達成率の見える化
数字で進捗を把握することで、学習のペースを維持しやすくなり、モチベーションアップにもつながります。


「英語多読記録簿」のダウンロードは無料です。
洋書を読むのに参考になる本2冊

洋書を活用した英語学習法や、「1万時間の法則」について詳しく知りたい方におすすめの本を紹介します。
洋書多読の学習法を学べる本

「1万時間の法則」がわかる本


記事の中で紹介した本についてもっと知りたい方は、ぜひチェックしてみてください!
まとめ

11年前、英語学習の方法として洋書読書を選びました。
最初の3年間は自分の選択が正しいのか不安との戦いでしたが、子供と二人三脚で続けてきました。
私自身、英検5級レベルも分からない状態からスタートし、子供と共に学び、英検2級に合格することができました。面接の自信がないため、その後の検定受検はしていません。
子供はさらに上を目指し、英検1級・TOEIC965点という素晴らしい結果を残すことができ、想像以上の効果を実感しています。
振り返ってみると、子供にとって英語学習は特別なことではなく、日本語を覚えるのと同じように自然に学べたと感じているようです。
現在の私は、学生時代に英語が苦手で息を殺して授業に出ていたのがウソのように、今でも英語の本を趣味で楽しく読んでいます。
この経験を通じて強く感じたのは、日本人全員が日本語を習得できるように、正しい学習法に出会えば、誰でも英語を身につけられるということです。
この記事が、洋書読書(多読)に取り組んでいる方、これから始めようと考えている方の参考になれば幸いです。