このような 疑問はありませんか?
- 洋書を読む英語学習の効果は、どのくらいあるの?
- 英語の本を読む効果はあるの?
英語の本を読む勉強方法をメインに、11年間英語塾に行かずに自宅学習を続けました。
この記事では、「11年間の読書記録を公開」し、「英語学習の効果」をブログでまとめました。
英検1級・TOEICの受験を検討している方やおうち英語学習をしている親子の方の参考になれば幸いです。
子供が東大生になりました。
親は英語が苦手でした。子供は、塾なしの自宅メインの英語学習で、中学生で『英検1級』を取得!
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11年間洋書を読む英語学習を続けたら効果がすごかった!
なぜ洋書を読む勉強方法を選んだのか
英語学習を始めるためにさまざまな英語学習法の本を読みました。けれど、「英語が得意な人は身に付くよっ」と感じる内容ばかりで、少しも共感も興味も湧きませんでした。
なぜなら、学生時代に英語が嫌いで、授業はお経を聞いているようでさっぱり分からないし、面白くなく苦手だったからです。成績も悪く、通知表が2で悲惨なものでした。
家庭学習で英語の勉強を始めるにしても、学生時代と同じ方法では子供も同じ結果になるか、やったとしても限界があると感じていました。一番はつまらない文法や単語、和訳中心の勉強を避けたかったのが大きな理由でした。
そのため英語の勉強方法は、「何か新しいことで挑戦したい」と考えていました。
そこで、古川昭夫著書の「英語多読法」で洋書で英語学習をするという方法をみつけました。
本には以下の洋書読書のルールが書かれています。
日本人が英語が苦手な理由について、以下の3つの理由を挙げています。
➊と❷の理由について、、リスニングやライティング、オーラルコミュニケーションの授業も増えてきましたが、授業は英語を日本語に訳して理解する練習に充てられるのが現状だとし、英語を理解するのには、英語を英語で理解する必要があるのではないかと述べています。
洋書の読書に関しては、夏目漱石が「現代読書法」で以下のように述べています。
英語を修むる青年は或る程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があつても其処は飛ばして読んで往つてもドシドシと読書して往くと終いには解るやうになる、又前後の関係でも了解せられる、其れでも解らないのは滅多に出ない文字である、
要するに英語を学ぶものは日本人がちやうど国語を学ぶやうな状態に自然的習慣によつてやるがよい、即ち幾遍となく繰返へし繰返へしするがよい、チト極端な話のやうだが之も自然の方法であるから手当たり次第読んで往くがよかろう。
引用元:現代読書法・夏目漱石
洋書の読書を大量にすることで、日本語と同じように学べ英文を訳さず「英語を英語のまま理解する力」が身に付くとしています。
❸に関しては、学校の授業ではさまざまなレベルの生徒が同じテキストを使って授業しています。そのため内容につまらないと感じ興味を持つことができないこともある。
けれども洋書の読書は、本人のレベルや趣味により選書が可能であるため、楽しんで学習でき、継続につながるため、試験勉強や受験勉強だけの学習ではなく本質的な英語力のアップになるのが魅力であるとしています。
本の中には、古川昭夫氏が指導してきた生徒の実例が掲載されていました。本を読み終わった時には、やってみないと分からないけど、洋書読書のいい加減なルールが面白そうだし、英語の読書の可能性に挑戦してみようと気持ちが動いていました。
洋書読書の方法しかないという気持ちが強かったです。
英語学習を始めた理由
私の育った家庭環境が厳しく、教育には不利な状況だったため、教育に対してできる限りのことをしてあげたいという気持ちから、金銭的に無理をして子供を私立小学校に入学させました。
学費は年間100万円以上の費用を支払っているので、特に英語の授業に期待していました。ところが、学校の英語の授業だけでは英検の5級や4級しか取得できないことを知り、入学後に本当に焦りました。
同級生は英語の塾に通っている人も多く、何もしなければ差をつけられてしまうと危機感を抱きました。ただし、我が家には英語の塾に通う金銭的な余裕がなかったため、自宅で英語の勉強することにしました。
実際にできるのか、成果が上がるのかや正しい勉強方法かどうかも分からなかったけれど、始めることにしました。
英語学習で洋書を読んだ人のプロフィール
- Q誰が読んだのですか
- A
子供と母親です
- Qいつから始めたのですか
- A
子供が小1の時から始めました
- Q始めたときの英語力はどのくらいですか
- A
子供は英語の勉強をしていません。
母親は英検5級も分からないレベルでした。
11年間の英語の本の読書量の推移
期間 | 学年 | 年間 語数 | 累計 語数 |
---|---|---|---|
1年目 | 小1 | 60,000 | 60,000 |
2年目 | 小2 | 100,000 | 160,000 |
3年目 | 小3 | 170,000 | 330,000 |
4年目 | 小4 | 548,000 | 878,000 |
5年目 | 小5 | 1,400,000 | 2,278,000 |
6年目 | 小6 | 2,788,000 | 5,066,000 |
7年目 | 中1 | 3,399,000 | 8,465,000 |
8年目 | 中2 | 3,909,000 | 12,374,000 |
9年目 | 中3 | 2,500,000 | 14,874,000 |
10年目 | 高1 | 1,100,000 | 15,974,000 |
11年目 | 高2 | 1,000,000 | 16,974,000 |
合計 | 16,974,000 |
語数の数え方は、I have a pen. なら4文字になります。
1年目から3年目は、簡単な本しか読むことができなかったため、語数も少ないです。徐々に一冊の語数が多い本が読めるようになり、5年目からは軽く100万語を超えることができて右肩上がりで増えていきました。
そして、子供の成長と共に受験や部活動などが増えると語数が減っていきました。12年目は、高3で大学受験のため記録もありません。
洋書の読書記録を書いていたので、振り返ることが出来ました。
洋書を読む英語学習の効果とは
11年間の英語本を読む勉強の効果について、以下のタイムラインで小学1年生から高校2年生までの経過を分かりやすくまとめました。
小1から英検ジュニアのブロンズ取得、そして高2でのTOEIC受験までを記録しています。検定結果をクリックすると詳細が確認できますので、ぜひご覧ください。
- 1年目(小1)
- 2年目(小2)語数・100,000 総語数・160,000
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- 6年目(小6)語数・2,788,000 総語数・5,066,000
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- 8年目(中2)語数・3,909,000 総語数・12,374,000
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- 10年目(高1)
- 11年目(高2)
- 12年目(高3)大学受験のため、記録終了
期間 学年 | 年間 語数 | 累計 語数 | 英語検定 受験の歴史 |
---|---|---|---|
1年目 小1 | 60,000 | 60,000 | 英検Jr.・ブロンズ |
2年目 小2 | 100,000 | 160,000 | 英検5級 英検4級 英検Jr.・シルバー |
3年目 小3 | 170,000 | 330,000 | 英検3級 英検Jr.・ゴールド |
4年目 小4 | 548,000 | 878,000 | 英検準2級 TOEIC・Bridge |
5年目 小5 | 1,400,000 | 2,278,000 | 英検2級 |
6年目 小6 | 2,788,000 | 5,066,000 | TOEFL・Junior 英検準1級・不合格 |
7年目 中1 | 3,399,000 | 8,465,000 | 英検準1級・合格 |
8年目 中2 | 3,909,000 | 12,374,000 | TOEIC・L&R 英検1級・不合格 |
9年目 中3 | 2,500,000 | 14,874,000 | 英検1級・合格 |
10年目 高1 | 1,100,000 | 15,974,000 | GTEC・アドバンス |
11年目 高2 | 1,000,000 | 16,974,000 | TOEIC・L&R |
合計 | 16,974,000 |
英検1級に中3で合格しています。
英語学習を開始した当初の目標は、小学生の間に「英検準2級」を取得することでした。小4で予想よりも早く英検準2級に合格することができましたが、小学生で2級にすすむのは厳しいのではないかと考え、迷っていました。
友人に相談したところ、「やってダメなら考え直せば」とアドバイスをもらい、「現界までやってみよう」という方針に切り替え、中3で英検1級を取得することができました。
目標を高く設定していなければ、達成出来ませんでした。
1万時間の法則とは
「1万時間の法則」は、マルコム・グラッドウェルが著書『天才!成功する人々の法則』で紹介した考え方です。その分野でプロフェッショナルや一流になるために必要な時間がおおよそ1万時間であるとするものです。
著書でそれぞれの分野の成功者たちが若い頃から1万時間以上の時間を費やしてきたという共通点に注目しています。例えば、楽器の演奏、プログラミング、スポーツ、アートなど、さまざまな分野でこの法則が当てはまるとされています。
果たして英語学習も1万時間の法則が当てはまるのでしょうか?
11年目が終了した時点での語数16,974,000。この段階での英語のレベルは、英検1級・TOEIC965点です。1万時間に出てくるようなプロフェッショナルや一流とは違いますが、留学経験もない普通の日本人が取得できたものとして、英語の能力はある方だと考えます。
洋書の読書で読んだ語数で時間を計算してみます。1分間の読む速度約100文字とした場合、169,740分。時間にすると2,829時間。洋書の読書だけでは、1万時間はいきませんでした。では、英語の自宅学習の時間45分×365日×11年を足してみます。全部で180,675分。時間にすると3011時間。
種類 | 量 | 分 | 時間 |
---|---|---|---|
洋書読書 | 16,974,000語 | 169,740 | 2,829 |
学習時間 | 45分×365日×11年 | 180,675 | 3,011 |
合計 | 5,840 |
ここまでで、読書の時間2829時間、学習時間3011時間、合計5840時間。
学校の授業時間をプラスしても、1万時間には到達できません。英検1級レベルでは1万時間も必要がないということが分かりました。
たくさん読んでいるようにみえますが、誰でも継続すれば到達可能な量ではないかと考えます。
洋書の英語学習を継続するコツとは
面倒くさいかもしれませんが、読書記録をつけることです。
記録をつけることで、1ヶ月ごと、半年ごと、1年ごとにどれくらい本を読んでいるのかを確認するのが楽しみになり、日々の努力を振り返ることができます。
紙で記録する場合
『読書記録手帳』は、読んだ本のタイトルや本のレベル、総語数、累計語数などを記録できます。歩んだ道のり、レベルアップした時期、そしてゴールまでの残りの語数がわかります。
アプリで記録する場合
アプリ名 | 英語多読記録簿 |
---|---|
端末 | iPhone(iOS) Android (Google Play) |
内容 | 目標の達成率を見える化 読んだ量をグラフで確認できる |
数字で読書量を確認できることは、進捗の可視化や自己成長の実感につながります。
英語の本を読むのに参考になる書籍の紹介
洋書の読書の学習法や1万時間の法則についての書籍を紹介します。
洋書読書(多読)について
1万時間の法則について
記事の中で紹介した書籍について知りたい方は、ぜひご一読ください。
まとめ
英語学習を洋書読書で始めることを決断しました。最初の3年ほどは、自分の選択が正しいのか、そして英語のスキルをきちんと身に付けることが出来るのか分からず不安でした。
子供だけにやらせることは難しかったため、11年間、子供と一緒に読書を継続しました。
私は英検5級のレベルも分からない状態からスタートし、子供と同じ時期に英検2級に合格しました。しかし、面接の自信がないため、その後の検定受検はしていません。
子供は英検1級・TOEIC965点を取得し、予想以上の結果を出しました。親が色々と考えてやってきたことが子供にとっては負担になっていないようで、英語を日本語と同じように学べたと感じているようです。
現在は子供の受験も終わったため、英語学習の目的がなくなりました。学生時代に英語が苦手で息を殺して授業に出ていたのがウソのように、今でも英語の本を読むことが趣味となり、楽しく継続しています。
日本人で日本語を話せない人がいないのと同じく、正しい学習法に出会う機会があれば、大人も子供も誰でも語学は習得できると感じています。
洋書読書(多読)を頑張っている方やこれからやってみようと思っている方の参考になれば幸いです。
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