

この記事では、下記の疑問をお持ちの方へ書いています。
この記事では、私立小学校に通う親の年収と私立小学校の学費の平均(年間と6年間の合計)を文部科学省のデータをもとにくわしく説明しています。
あわせて、私立小学校に通った体験談をズバリ本音でお伝えし、私が考える私立小学校を選択すべき人を紹介しています。
私立小学校の親の年収や私立小学校の学費の平均の情報をお探しの方の参考になれば幸いです。
私立小学校に通う親の年収はどのくらい

年収 | 平成30年 | 令和3年 | 平均 |
---|---|---|---|
400万円未満 | 3.0 | 4.8 | 3.9 |
400万円~ | 6.0 | 6.5 | 6.25 |
600万円~ | 11.4 | 9.4 | 10.4 |
800万円~ | 15.0 | 13.3 | 14.15 |
1000万円~ | 15.2 | 14.2 | 14.7 |
1200万円以上 | 49.4 | 51.8 | 50.6 |
構成比(%) | 100 | 100 | 100 |
私立小学校の場合は、世帯年収1,200万円以上が過半数を占めています。

これ、みてよ。1200万円以上が半分だよ。

確かに…。かなりの割合だね。
子育て世代の収入はどのくらい
年収 | 30-39才 | 40-49才 | 平均 |
---|---|---|---|
400万円未満 | 21.7 | 12.2 | 16.95 |
400万円~ | 28.1 | 20.3 | 24.2 |
600万円~ | 21.1 | 23.4 | 22.25 |
800万円~ | 7.9 | 13.7 | 10.8 |
1000万円~ | 2.7 | 6.3 | 4.5 |
1200万円以上 | 1.9 | 5.5 | 3.7 |
わからない | 16.6 | 18.6 | 17.6 |
構成比(%) | 100 | 100 | 100 |

子育て世帯では、400万・600万円がボリュームゾーンだね。
私立小学校と比較した場合では、世帯年収1,200万円以上が少数派だということがわかります。
私立小学校の学費はいくらか

(1)学校教育費
- 調査期間:平成30年、令和3年
- 対象費用:授業料、修学旅行、寄付金、通学費、制服等
単位:円 | 平成30年 | 令和3年 | 平均 |
---|---|---|---|
授業料 | 485,337 | 536,232 | 510,784 |
校外活動費 | 44,816 | 18,864 | 31,840 |
生徒会費 | 16,493 | 9,393 | 12,943 |
PTA会費 | 11,485 | 11,174 | 11,329 |
学校納付金 | 188,525 | 183,913 | 186,219 |
寄付金 | 14,922 | 24,190 | 19,556 |
教科書費 | 6,880 | 18,804 | 12,842 |
学用品 | 25,175 | 31,128 | 28,151 |
教科外活動費 | 10,507 | 8,709 | 9,608 |
通学費 | 39,283 | 47,210 | 43,247 |
制服 | 31,991 | 35,859 | 33,925 |
通学用品費 | 19,475 | 21,398 | 20,437 |
給食費 | 47,638 | 45,139 | 46,389 |
その他 | 9,275 | 14,139 | 11,707 |
合計 | 951,802 | 1,006,152 | 978,977 |

学校に行くだけで、かかる費用です。
定期代・スクールバス代も含まれています!

学校に通うだけで、年間100万円の支出があるね。
(2)学校外活動費

- 調査期間:平成30年、令和3年
- 対象費用:学習塾、体験活動、芸術文化活動、スポーツ等
単位:円 | 平成30年 | 令和3年 | 平均 |
---|---|---|---|
家庭内学習費 | 95,595 | 104,034 | 99,814.5 |
学習塾 | 252,790 | 273,629 | 263,209.5 |
体験活動 | 22,789 | 14,803 | 18,796 |
芸術文化活動 | 95,712 | 92,380 | 94,046 |
スポーツ | 82,902 | 87,705 | 85,303.5 |
教養 | 97,101 | 88,246 | 92,673.5 |
合計 | 646,889 | 660,797 | 653,843 |

学校外でかかる費用で、各家庭での出費になります。
(2-1)学年別学校外活動費
学年 | 私立小学校 |
---|---|
1年生 | 63.6 |
2年生 | 51.2 |
3年生 | 61.7 |
4年生 | 67.7 |
5年生 | 77.6 |
6年生 | 75.5 |
6年間の合計 | 397.3 |
1年間の平均 | 66.1(万円) |

学年が上がると教育費が増えていますね💦

きっと塾の費用が増えているんだろうね…。
(3)私立小学校の学校教育費と学校外活動費の合計
- 調査期間:平成30年、令和3年
- 合計:(1)学校教育費 ➕(2)学校外活動費
単位:円 | 学校教育費 | 学校外活動費 | 合計 |
---|---|---|---|
私立小学校 | 978,977 | 653,843 | 1,632,820 |

1年間の費用が、約160万円になります。
私立小学校と公立小学校の学費の比較
単位:円 | 私立小学校 | 公立小学校 | 差 |
---|---|---|---|
学校教育費 | 978,977 | 105,907 | 873,070 |
学校外教育費 | 653,843 | 231,016.5 | 422,826.5 |
合計 | 1,632,820 | 336,923.5 | 1,295,896.5 |

私立と公立では、1年間で130万円の差があるよ。

6年間の学費合計
学費の合計の差が、公立小学校と比べると約5倍にもなり、費用負担が重いことが分ります。

こども1人の金額です💦
大学まで考えてたら、まだ道半ばです。
私立小学校のデータ

学校数と在籍人数
小学校数 | |
---|---|
区分 | 小学校 |
国立 | 74 |
公立 | 21,713 |
私立 | 213 |
計 | 22,000 |
私立の割合 | 1.0% |
在学者数 | |
---|---|
区分 | 人数 |
国立 | 45,016 |
公立 | 6,869,318 |
私立 | 79,042 |
計 | 6,993,376 |
私立の割合 | 1.1% |
私立小学校の数や在籍人数から、私立小学校への進学は全体の約1%程度で少数派です。
私立小学校の学費を払える年収はいくらか

専門家に相談

私立小学校に通わせるのに、どのくらいの年収を目安にした方がいいですか?

都市部に住む年収1000万円層の家庭は、小学校までは公立に通わせ、中学受験を念頭に置いて小学校時代に教育資金を投下するケースが多い。
小学校受験の場合は経営者や医者など年収2000万円近くが最低ラインになってきます。
引用元:Diamond Online

凄い金額ですね💦
でも、無理した場合の最低ラインの年収を教えて下さい。

最低でも800万円以上の収入がないと厳しいといえるでしょう。
引用元:フィナンシャルフィールド

そうですか…。
具体的に教育費の支出割合はどの位がいいのでしょうか?

教育費はなるべく年収の10%以内、お金がかかる時期でも年収の15%以内に収めるのがベターです。
したがって、きょうだいの数にもよりますが、子どもを私立小学校に通わせるには、1000万円以上の年収があるのが望ましいでしょう。
引用元:神戸新聞NEXT

なんとか払っていけるって思っても、厳しいですよね。

私立学校に通わせる場合、目安として小学校では公立の5倍もの学費が見込まれます。金額にすると以下のとおりです。
したがって、私立小学校の初年度の学費を準備できたとしても、継続的に安定した収入がなければ私立小中学校への進学は厳しいのが現実です。
引用元:マネージャーナル

わかりました。よく考えて、検討します。
各サイトの記事のコメントを引用し、会話形式にしています。
引用元はそれぞれの会話下のリンクをご確認下さい。
私立小学校に通わせている世帯イメージ

経済的に恵まれた家庭向けであることも否めません。
子どもを私立小学校に通わせる家庭の52%は世帯年収1,200万円以上で、それ以下の世帯よりも圧倒的に多いのです(文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」)。
公立小学校に通わせる世帯のボリュームゾーンは年収400万~800万円ですので、その1.5倍以上稼ぐ家庭が私立に集まっているのが現実です。
引用元:小学校受験に「世帯年収」はいくら必要? (diamond.jp)

調査結果やデータから、私立小学校に通う世帯の特徴がわかってきました。
この2つのデータを踏まえると、私立小学校に通う家庭は庶民層からは一線を画す層であることが明らかです。

やっぱりと思っていましたが、今回調べて、改めておどろいた~💦
私立小学校に通う生徒の実態

塾

入学後は塾なしで大丈夫だろうと勘違いしていました。
低学年から中学受験塾に通っている人もいます。
3、4年生になると、中学受験の塾に通っている人が多いです。
習い事
お家

ちびまる子ちゃん(マンガ)の花輪君が、たくさんいたよ。
旅行

休み明けは、おみやげをもらっていたよ。
すごい子は、クラス全員に1,000円近いものをくれるんだ。

「気にしないでくれたまえ、ベイビ~♪」
私立小学校を選択すべき人

私立小学校を選ぶ家庭は、金銭的な面から見て、一人当たり年間約160万円の学習費用に加えて、旅行などの娯楽費も余裕をもって捻出できる家庭です。
大学受験がゴールであるとするならば、目的地は公立も私立も同じです。
ここでは飛行機の例えで紹介します。
目的地は、大学進学であり、機内はエコノミーとファーストクラスに区分されます。
公立小がエコノミークラスならば、私立小は、ファーストクラスに搭乗しているような状況です。
日常生活で迷いなくファーストクラスを選択出来る家庭は、エコノミーに乗ることが難しいでしょう。逆にエコノミーしか選ばない家庭がファーストクラスを選択するのは、難しいです。
私立を選択した場合、6年~16年という期間の間、金銭的な負担から逃れることはできません。
我が家は、「毎回ファーストクラスに乗っています」という家庭こそが、私立小学校に適しています。

ファーストクラスは、大げさに書いたけど、それ位庶民には手が届かないレベル。
飛行機は、LCCのエコノミーで大丈夫な我が家の場合。
間違えて、搭乗した感じがありました。
まとめ

我が家では、高額な授業料を支払うことで優れた教育が受けられるという誤解をしていました。同時に、その授業料を納めることである程度の大学進学が保証されると考えていました。
しかしながら、実際に私立小学校に通ってみると、使用している教科書は公立小学校と同じものであり、多くの子供たちは各家庭の金銭的サポートを受けながら、塾や家庭教師を利用して学習を補っている実情を実感しました。
我が家の場合は、ほとんど塾の利用なしで頑張ってきました。そのため、当時の環境下で意欲を失わずに努力を続けられたことに感心しています。
息子、なつきの将来に対しては、親が選んだ道が「失敗だった」という結果にしたくない気持ちで、最大限のサポートをしました。
我が家の場合、子供が努力の末に東大に合格しましたが、教育費を投資という観点から見ると、その成果が確約されているわけではないことを同級生をみていて痛感しています。
振り返ってみると、夫婦ともに健康を維持しながら学費を捻出できたことは幸運なことだったと感じています。
私たちの無知ゆえに得られた結果であるということを強く伝えします。
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