ご訪問ありがとうございます。
はじめまして、あやといいます。
息子が東大に合格しました。
夫は工業高校、私は商業高校出身です。
合格の事実を親や兄弟、親戚に伝えると、皆驚いていました。
もしかしたら、このブログを読んでいる皆さんの中にも、息子がなぜ合格できたのかと疑問を持たれるかも知れませんね。
子供が小さい頃から色々と努力し、今振り返ると、多くの苦労がありました。
改めて感じるのは、未経験のことに挑戦するのは、苦労の連続で悩み苦しむことが多かったです。
もしかしたら、同じように悩み、考え、頑張っている方に有益な情報を発信できるのはないかと考え、ブログを始めました。
人によっては当たり前の内容かもしれませんが、温かく見守ってください。
ブログでは、勉強や受験の情報をメインに発信しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
辛かった幼少期
幼稚園生の頃、突然母親が男性と駆け落ちし、私たち姉妹は父子家庭となりました。
父親は仕方なく私たちを育てている感じがあり、最低限のことしかしてくれませんでした。
普段は疲れていると力で問題を解決しようとし、家庭内では星一徹の様なちゃぶ台返しも日常茶飯事で、休日には子供たちを置いて一人で外出するのが当たり前でした。
家庭内では姉が母親代わりに料理をしてくれていましたが、小さい頃は寂しくて泣いていました。
中学生になった頃、状況が変わりました。
父親が突然、「この人が新しいお母さんだよ」と一人の女性を連れてきて再婚しました。
再婚後の約1年間は、温かい家庭のぬくもりを感じることができました。
手料理を食べ、自慢できるお弁当を学校に持っていくことができて嬉しかったです。
その時に家庭の雰囲気や家族の絆というものを初めて知りました。
しかし、新しいお母さんはお酒を飲むと性格が変わりました。
気に入らないことがあると何時間も子供たちを怒り続け、ついには暴力を振るわれ、精神的に参ってしまいました。
結局父親と離婚し、再び姉が母親代わりとなる生活に戻り、平和を感じる日々を過ごしました。
しかし高校生になった頃、父親が別の女性と再婚したいと言い出し、結局反対することもできず、新しい母親と彼女が連れてきた連れ子がやってきました。
小さい頃から寂しくて泣いて、「お母さんがいたらどんなに幸せなのか」と思っていました。
しかし、思春期の短い期間に2人の新しい母親がやってきて感じたのは、他人との共同生活が言葉で表せないほど辛く、家庭内で居場所を失ったと感じました。
そして父親が再々婚してからは、ますます家を出て行きたいという気持ちが強くなりました。
教育は親の影響が大きい
夫のたかしの両親は現在は自営業で商売をしていますが、昔は刀などを作る職人でした。
たかしの父親は、家業を継ぐ前に「高校に進学してほしい」とお願いしましたが、実家のある地域に高校がなく、結果的に反対されて進学できませんでした。
その経験から、たかしの両親は「子どもたちにはしっかり進学させてあげたい」という願いがあり、たかしは高校生のときに家を出て下宿生活をしながら高校を卒業しました。
私の父の実家も同じく自営業で、伝統的な技術を持つ職人の家です。父を含め、おじたち兄弟もみんな中卒で、おじいさんは小学校までしか行っていなかったかもしれません。
おじいさんも父も、学歴が必要な仕事ではなかったこともあり、勉強や学歴に対する意識はあまり高くありませんでした。
幼い頃から「女は高校で十分だ」とか「学校にお金を使うのは無駄だから、早く働いて家庭にお金を入れなさい」と言われて育ちました。
さらに、家庭内では父が強く威張っていることが多く、何か問題があるたびに「誰のおかげで飯が食えると思っているんだ?」と言われながら、高校進学が贅沢だと思わされる環境で育ちました。
就職で知る学歴社会
高卒で働くのが当たり前だと思っていましたが、就職して初めて、高卒と大卒では給料に大きな差があること、そしてその差は生涯にわたって埋まらないことに気づきました。
周りを見ても、高卒で就職した人が出世している例はほとんどなく、同僚や上司の姿を通して、現実を実感しました。
大卒で働いている人たちを見ていると、10代の頃にどんな環境に身を置けるかで、その後の人生を大きく左右するのだと痛感しました。
こんな当たり前のことでも、意外と子どもは知らないものです。
自分の経験を踏まえて、子どもにはできる限り多くの選択肢を選べる環境を整えてあげたいと強く思うようになりました。
学力は環境と親の経験値
子どもの学力は、遺伝と環境がそれぞれ50%影響すると言われます。
しかし、環境とは一口に言っても、親の思考や行動、学校など様々な要素が複雑に絡み合っています。
結局、遺伝的な素質を伸ばせるかどうかも、環境の影響が非常に大きいのではないでしょうか。
たとえば、親が新聞や本を読む家庭で育った子どもと、スマホで動画ばかり見ている親の姿を見ている親の姿を見て育った子どもでは、受ける影響に違いが出てくるでしょう。
「頭の良い子は、『親に勉強しなさい』と言われたことがない」という話を聞きますが、それは親が自然と勉強する環境を整え、子どもに勉強の習慣を身につけさせているからです。
つまり、勉強が子どもにとって日常の一部となっているのです。
中でも一番大きいのは、「親の経験値」です。
どんなことでも、自分が実際に経験したことは、人に教えるのが比較的容易に感じるはずです。
料理でも、運動でも、一流の人から教われば、一流に育つ可能性も高まります。
勉強についても同様です。勉強でもどこでつまずきやすいのか、どのペースで進めるべきか、こうした実践的な感覚を伝えることができるのは、経験者ならではの強みであり、差がつく要因だと感じています。
ブログで伝えたいこと
自分が親になり、子どもの将来について真剣に考える機会が増えました。
就職後、改めて感じたのは、家庭の「教育力」の差がいかに大きいかということです。何もしなければ、子どもも自分と同じ道を辿ってしまうのではないかという不安が常にありました。
そこで、「できることは全部やってみよう。もし失敗しても、何も失うものはない。」と自分に言い聞かせました。結果が期待通りにならなかったとしても、その時は諦めがつくだろう、とも考えていました。
まず最初に変えたのは、テレビ漬けの生活です。テレビの視聴時間を制限し、私自身も本を読む習慣が全くなかったのですが、子どもと一緒に本を読み始めました。正直、「こんなことで本当に生活が変わるのだろうか?」という疑問はありました。
しかし、少しずつ日常の生活が変わることで、私たちの行動や思考も変わり、結果的には全く新しい日々が訪れたのです。何よりも驚いたのは、学歴もない高卒の私たちの子どもが、最終的には東大生になったということです。
人は変われるんです!
どんな環境や境遇であっても、未来は自分の手で明るく変えることができる。だからこそ、自分を信じて、自分を大切に生きてほしいと心から願っています。
私たちの経験は大したものではありませんが、それでも誰かの役に立つことを願って、発信しています。
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