
このような 疑問はありませんか?
- 不合格をどう子どもに伝えればいいの?
- どんな言葉をかけるべき?
- 傷つけずに伝える方法はある?
- 他の家庭はどう乗り越えたの?

そんな疑問を持つ方へ、私たちの実体験をまとめました。
我が家も小学校受験に挑み、不合格と補欠合格(繰り上がり合格)という結果を経験しました。
その中で、子どもの気持ちを最優先にしながら、不合格の現実とどう向き合い、どのように伝えたのかを振り返ります。
記事の前半では受験の結果や当時の心境について、後半では繰り上がり合格の体験談や、小学校受験を通して感じたことをお伝えします。
また、記事の最後には大学生になった息子に当時のことを振り返ってもらいました。
「不合格」を前向きに乗り越えるためのヒントが見つかれば幸いです。ぜひ参考にしてください。

私達は高卒で年収500万円台。でも、子どもは東大生に!
このブログでは、我が子が東大に合格するまでのリアルな受験体験や勉強法、受験対策を紹介しています。
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小学校受験の受験校と合否結果

小学校受験の結果は、私たちが期待していたような結果にはなりませんでした。
受験結果の概要
- 受験校:3校
- 不合格:2校
- 補欠合格:1校(約1ヶ月半後に繰り上がり合格)
正規合格をもらうことはできず、繰り上がり合格を待つ厳しい状況に。
合格発表後の1ヶ月半は、期待と不安が入り混じる期間となりました。
受験校 | 結果 | 進学 |
---|---|---|
A | 不合格 | |
B | 不合格 | |
C | 補欠 → 繰り上がり合格 |

補欠合格のC校については、合格の連絡を待つ間、家族でさまざまな選択肢を考えました。
不合格が分かった瞬間の心境と親の葛藤

小学校受験を目指し、統一模試を4回受験しました。最初の成績は散々でしたが、2回目・3回目と徐々に向上。
しかし、最後の4回目の結果は思わしくなく、本番も五分五分だと感じていました。
私自身、教育環境に恵まれなかったこともあり、「息子にはできる限りのことをしてあげたい」という思いで小学校受験に取り組んできました。
それは、息子のためだけでなく、自分自身を納得させるためでもあったのかもしれません。
そして迎えた合格発表の日——
結果は「不合格」。
その瞬間、まるで自分自身と息子の存在を否定されたような感覚に襲われました。
何をしていても涙がこぼれ、心の中に広がるのは無力感と絶望感。
精神的に不安定になりながらも、せめて子どもの前では平静を装うことだけを必死に守りました。
小学校受験の試験前に考えていたこと

入塾当初から、子どもの学習の伸び悩みに悩むことが多く、模試の結果が悪いたびに落ち込んでいました。
しかし、時折よい判定が出ることもあり、「なんとかなるだろう」と楽観視していたため、受験校全滅という可能性を本気で考えてはいませんでした。
試験前に子供に伝えていたこと
試験が近づくにつれ、子どもにはこんなふうに話していました。
- 受験には合格と不合格がある。全員が合格できるわけではない
- もし不合格になっても、お家の近くの〇〇小学校に行けるよ

そのときは、子どもに「万が一」の可能性を伝えるつもりで話していましたが、実際にその現実を突きつけられるとは思ってもいませんでした。
不合格をどう伝えた?わが家の実践例

不合格と補欠の結果が確定し、子どもに事実を伝える必要がありました。
しかし、ただ結果を伝えるだけでは、子どもの気持ちに傷が残るようになるかもしれないと考え、慎重に方法を考えました。
試験前には、「もし不合格でも〇〇小学校に行ける」と伝えていたものの、幼稚園生がその意味をどこまで理解できているか不安もありました。
〇〇小学校からの「もう1通の手紙」
そこで、不合格の事実を受け入れやすくするために、〇〇小学校の校長先生からの「歓迎の手紙」を作成することを思いつきました。
📝 手紙の内容
差出人:〇〇小学校 校長先生
なつき君へ
幼稚園生活を楽しんでいますか?
来年の4月からは、いよいよ小学生ですね。
学校では新入生を迎える準備をしているよ。
4月になつき君に会えるのを楽しみにしています。
元気に学校に来て下さいね。
〇〇小学校 校長より
この手紙を印刷し、封筒に入れて子どもに渡しました。
実際に伝えた内容と子どもの反応
手紙を準備したうえで、子どもに「補欠合格」と「〇〇小学校からの手紙」を渡しました。
伝えた内容

A校、B校は残念ながら合格にはならなかったけど、C校は繰り上がり待ちになったよ。それと、〇〇小学校の校長先生からお手紙が届いたよ。

そうなんだ!

C校から合格の連絡が来るかもしれないけど、〇〇小学校でも校長先生が楽しみにしているって書いてあったね。なつきも嬉しいね。

(C校の通知と〇〇小学校の手紙を見て喜ぶ)
小学校受験の繰り上がり合格の連絡

1ヶ月半後、C校からの連絡
不合格の報告から約1ヶ月半後、自宅にC校からの電話がありました。

繰り上がり合格が決まりました。
ぜひ入学していただきたいのですが、いかがでしょうか?
この瞬間、「ようやく努力が報われた!」と嬉しさが込み上げ、即答で入学を決めました。
しかし、すでに〇〇小学校に行くつもりになっている息子に、どう伝えるかが新たな課題となりました。
2.繰り上がり合格をどう伝えたか?
幼稚園から帰ってきた息子に、慎重に話をしました。

C校から電話があって、ぜひ入学してほしいって連絡があったんだけど、C校と〇〇小学校、どっちに行きたい?

C校に行きたい!

この瞬間、息子が1年間勉強を頑張ってきて、本当にC校に合格したかったことが伝わってきました。
小学校受験の不合格後に大切なこと

受験結果が出て、期待していた学校に合格できなかった時、誰もが大きな衝撃を受けます。

この経験を前向きに受け止めるヒントをお伝えします。
苦しんでいるのは自分だけではない
私自身も結果に涙を流し、辛い日々を過ごしました。
しかし、結果を伝える過程で、子供自身も不安な気持ちを抱えていることに気づきました。
不合格を伝える際に子供を非難するような言葉を使うと、子供が傷つき、頑張っても報われなかった経験がトラウマになります。
この経験が入学後の学習へのモチベーションに影響を与える可能性もあります。
今は辛い時期かもしれませんが、気丈に振る舞い、前向きに支えてあげてほしいです。
伝え方次第で子どもの受け止め方が変わる
結果を伝える時の言葉選びは、その後の子どもの気持ちを大きく左右します。
単純に「ダメだった」と伝えるよりも、「次の学校に行く準備をしようね」と前向きな言葉をかける方が、子どもに次へのステップを促す言葉になります。
子どもの性格に合わせて、優しく慰める言葉をかける、励ましの言葉を使うなど、個別に対応することが大切です。
親の言葉や態度が、その後の成長に大きな影響を与えることを忘れずに、適切な言葉を選ぶように心がけてみてください。
誰も非難しない

最も大切なのは、お互いを責めないことです。
どんな結果であっても、これまでの努力は決して無駄ではありません。
試験でミスをした子供、面接でミスをした親、お互いが協力したことに変わりはありません。

お互いの努力を尊重し合い、気持ちを支え合うことが大切です。
小学校受験で後悔しないために大切なこと

受験というと結果ばかりに目が行きがちですが、実は過程にこそ大きな価値があります。
受験を通じて得られる学びを最大限活かすポイントをご紹介します。
受験前に不合格を想定し、対策を考える
どんなに準備をしても、結果は時の運もあります。
だからこそ、あらゆる可能性を想定して心の準備をしておくことが大切です。
受験前に「万が一不合格だった場合」のシナリオをイメージし、対策を考えておけば、心の準備ができ、精神的に余裕を持つことができます。
不合格後の選択肢(公立小学校の選択、中学受験を検討するなど)を予め考えておくことで、冷静に対応できるようになります。
結果よりも過程を重視する
受験勉強を通じて、お子さんは多くのことを学び、大きく成長したはずです。
この経験は、どんな結果であっても、かけがえのない財産となります。
しかし、入学後も良い成績をおさめることは保証されていません。

受験はゴールではなく、スタート地点にすぎません。
受験の過程を重視し、その中で得た学びや成長を大切にすることが、後悔しないための大切なポイントです。
まとめ

私たち家族は幸運にも繰り上がり合格をいただき、希望の小学校に進学することができました。
それでも時々、もし不合格だったら…と考えることがあります。その度に、受験期を共に過ごした仲間のことを思い出します。
特に印象に残っているのは、全ての受験校で不合格だった友人家族のことです。
お母さんは受験が終わった直後から「中学受験でリベンジよ!」と力強く宣言し、小学1年生の入学と同時に中学受験対策の塾に通い始めました。
スタートダッシュを切る姿は、とても頼もしく見えました。
ところが、学年が上がるにつれて状況は少しずつ変わり、お子さんのやる気は徐々に失われ、成績も思うように伸びず…。
最終的には塾からの退塾勧告という形で、早期スタートは残念ながらうまくいかなかったのです。
この経験から感じるのは、「リベンジ」という気持ちは、案外大人だけのものかもしれないということ。
もちろん、低学年からの塾通いで成功するお子さんもいらっしゃいます。
でも、小学生の時期には、友達と思いきり遊ぶ時間や、色々な経験を積むことも大切で、その中で成長する余地がたくさんあると思います。
受験の結果に一喜一憂するのではなく、子どもの成長をゆっくりと見守りながら、次に進んでいける気持ちを大切にしたいですね。
<おまけ>息子に小学校受験の不合格のことを聞いてみる

この記事を書くにあたって、息子と小学校受験の思い出について話してみることにしました。

ねぇ、小学校受験の時のこと、覚えてる?不合格だった時のこと

うーん、詳しくは覚えてないなぁ。
ただ、小学生になれるって思ってたような…
息子のあっけらかんとした返事を聞いて、当時の「手紙作戦」は成功だったのかもしれないと安堵しました。
もっとも、中学1年生までサンタクロースを全力で信じていた息子だから、このように素直に受け止められたのかもしれません(笑)
振り返ってみれば、小学校受験の結果は決して良いものではありませんでした。
でも、そんな息子が今では東京大学で学んでいます。
この体験を通じて私が実感したのは、人生の通過点に「失敗」はつきものだということ。
その時は大きな挫折に感じても、それを乗り越えていく中で、子どもたちは必ず成長していくのだと信じています。
今、小学校受験に向き合っているご家族の皆さん。
どうか希望を持ち続けてください。必ず、その先には明るい未来が待っているはずです。
「小学校受験の記事を時系列に以下で整理しています。ぜひ参考にしてください。