このような 疑問はありませんか?
- 確定拠出年金おすすめの銘柄は?
- 確定拠出年金の商品の選び方を知りたい!
この記事では、企業確定拠出年金と加入者の資産配分や利回りから分かる、商品選びのヒントについてブログで説明します。
企業型確定拠出年金とiDeCoで失敗しない「商品選びの方法」と投資期間の考え方がわかります。
ぜひ参考にしてください。
確定拠出年金のおすすめ商品は?
確定拠出年金のおすすめ商品を説明する前に、運用商品や費用を説明します。
すぐにおすすめ商品を確認したい場合は、確定拠出年金の商品の選び方に進んでください。
確定拠出年金ではどんな運用商品が用意されている?
確定拠出年金の商品には、2つの運用商品ラインナップに分れており、特徴は下記になります。
元本確保型 | 価格変動型 |
---|---|
定期預金 | 投資信託 |
保険 | |
特 徴 | |
元本割れの可能性が ほとんどない | 元本は保証されない |
利回りは低い | 高いリターンが見込める 元本割れのリスクがある |
この2つのタイプを提案される際に、どちらに魅力を感じますか。
迷うと思うので、企業年金連合会から発表される「確定拠出年金実態調査結果(概要)2021年度決算」から「加入者の投資配分」を確認してみましょう。
確定拠出年金加入者の資産配分
資産配分 | 割合 |
---|---|
元本確保型 | 42.6 |
価格変動型 | 57.4 |
合計 | 100 |
確定拠出年金加入者のデータから、半数以上が「価格変動型」を選択していることがわかりました。
確定拠出年金の平均利回りとは
企業年金連合会から、発表される確定拠出年金実態調査結果(概要)2021年度決算によると、令和3年度(2021年4月から2022年3月まで)の運用利回りは平均3.5%でした。
利回り | 割合 | 平均以下の割合 |
---|---|---|
1.0%以下 | 7.9 | 44.6 |
1.0%超~2.0%以下 | 10.5 | |
2.0%超~3.0%以下 | 26.2 | |
3.0%超~4.0%以下 | 23.5 | 11.75 |
4.0%超~5.0%以下 | 19.3 | |
5.0%超~ | 12.6 | |
平均利回り | 3.5% | 約56.35% |
運用利回りは平均3.5%ですが、平均以下の割合は44.6%に達しています。そのうち、3.0%超~4.0%以下の半数(11.75%)を加えると、半数以上(56.35%)の人が平均を下回っていることがわかります。
半数以上が「価格変動型」を選択しているにも関わらず、半数以上の人は平均利回りを下回っています。
なぜ、このような現象が起きているのでしょうか?
私が加入している確定拠出年金加入者の利回りのデータにヒントがありますので、説明しますね。
三井住友信託銀行の確定拠出年金加入者の利回り
三井住友信託の確定拠出年金加入者の利回りの過去1年間のデータを見ると、私の実績は、34.9%で上位に位置しています。
しかし、実績が一番多い割合は0%で、約15%の方が分布しているのが分かります。
このような二極化の結果が生じている理由は、主に二つあります。
確定拠出年金では、商品選びがとても重要です。
間違わないためには、確定拠出年金の費用を知る必要があります。
確定拠出年金のコストの内容を飛ばしたい場合は、確定拠出年金の商品の選び方に進んでください。
確定拠出年金のコストとは?
信託報酬
投資信託を運用する会社に支払う手数料で、預けている資産から日々引かれます。
信託財産留保額
投資信託を解約する時に払う手数料です。
パッシブ型・インデックス型
投資信託の運用が積極的に行われるのではなく、指数に連動した投資スタイルです。手数料は一般的に低めです。
アクティブ型
投資信託の運用を積極的に行うスタイルで、市場平均を超えるパフォーマンスを目指します。手数料は、一般的に高めです。
口座管理費用
確定拠出年金口座の管理にかかる手数料です。(企業型の場合は会社負担のケースが多いです。)
iDeCoで発生する費用
開設時 | 毎月 | |
---|---|---|
加入時手数料 | 2,829 ※1 | - |
手数料 | - | 171 ※2 |
※1 国民年金基金連合会に支払う手数料です。 ※2 105円は、国民年金基金連合会で、66円は、信託銀行に支払う手数料です。 ※1と※2は、どこで加入してもかかる手数料です。 | ||
証券会社 | 開設時 | 毎月 |
楽天証券 | - | 無料 |
SBI証券 iDeCo | - | 無料 |
マネックス証券 | - | 無料 |
みずほ銀行 | - | 無料から260円 |
三菱UFJ銀行 | - | ライトコース260円 標準コース385円 |
< POINT>
iDeCoの毎月の手数料は、金融機関によって差があるため、具体的にいくらかかるのかを口座開設時に確認しておきましょう。
< POINT>
企業型確定拠出年金(DCプラン)とiDeCoでは、長期間の運用が行われるため、費用をできるだけ低く抑えることが重要です。
商品選びを成功させるためには、費用を意識し、商品選択の際に考慮することが鍵です。
確定拠出年金の商品比較とおすすめ商品
元本確保型
種類 | 商品名 | タイプ | 利 率 | 信託報酬 | 信託財産 留保額 |
---|---|---|---|---|---|
預金 | みずほDC定期預金(1年) | 固定金利 | 0.002 | - | - |
生命保険 商品 | ニッセイ利率保証年金 (10年保証プラス/日々設定) | 固定金利 | 0.372 | - | - |
元本確保型の商品の利率は固定金利ですので、預け入れ期間中の利息を計算できます。
ただし、生命保険商品を選択し、契約期間内でスイッチングをした場合は、解約控除手数料が引かれるため、元本割れのリスクがあります。
< POINT>
「元本確保型」では元本が保証されると勘違いされがちですが、「元本保証型」ではないことを理解しましょう。
信託報酬 | 信託財産留保額 |
---|---|
✖ | ✖ |
✖ | ✖ |
元本確保型では、商品の信託報酬と信託財産留保額の費用はかかりません。
< POINT>
「元本保証型」の定期預金や保険商品での企業型確定拠出年金(DCプラン)やiDeCoの運用は、おすすめしません。
価格変動型・国内債券
種類 | 商品名 | 投資対象 | タイプ | 信託報酬 | 信託財産 留保額 | ファンド リターン |
---|---|---|---|---|---|---|
投資信託 | DC日本債券インデックスL | 国内 債権 | パッシブ型 | 0.132 | 0.1 | -0.85 |
投資信託 | DIAM公社債(中期コース) | 国内 債権 | アクティブ型 | 0.495 | 0.05 | -1.52 |
価格変動型・国内債券は、ファンドリターンがマイナスになっています。これは、現在の日銀の政策金利の影響です。
現在の金利がほぼゼロに近い状況で、国内債券を選択した場合、資産が減少するリスクが高まります。
タイプ | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
---|---|---|
パッシブ型 | ●(低め) | ● |
アクティブ型 | ●(高め) | ● |
しかも、国内債券を選択した場合、信託報酬がかかります。
預けているだけでさらに費用がかかり、預けているお金が減ってしまいます。さらに、解約時には信託財産留保額の手数料が取られます。
< POINT>
「価格変動型」の「国内債券」での企業型確定拠出年金(DCプラン)やiDeCoの運用は、おすすめしません。
価格変動型・外国債券
種類 | 商品名 | 投資対象 | タイプ | 信託報酬 | 信託財産 留保額 | ファンド リターン |
---|---|---|---|---|---|---|
投資信託 | DCダイワ外国債券インデックス | 債権 | パッシブ型 | 0.253 | - | 14.66 |
投資信託 | 三菱UFJ<DC>海外債券オープン | 債権 | アクティブ型 | 1.562 | 0.3 | 13.23 |
価格変動型・外国債券は、ファンドリターンがプラスになっています。
現在、アメリカや他の外国の政策金利が高い影響で、高いリターンが見込めます。
パッシブ型とアクティブ型のリターンを比較すると、「パッシブ型」の方が有利であるという結果になっています。
タイプ | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
---|---|---|
パッシブ型 | ●(低め) | ✖ |
アクティブ型 | ●(高め) | ● |
外国債券のパッシブ型とアクティブ型の信託報酬費用を比較した場合、アクティブ型の方がより多く支払わなければなりません。
そのため実際のリターンは、「アクティブ型」の方がさらに低くなってしまいます。
< POINT>
「価格変動型」の「外国債券」での企業型確定拠出年金(DCプラン)やiDeCoの運用を選択する場合は、「パッシブ型」を選んでください。
価格変動型・国内株式
種類 | 商品名 | 投資対象 | タイプ | 信託報酬 | 信託財産 留保額 | ファンド リターン |
---|---|---|---|---|---|---|
投資信託 | One DC国内株式インデックスファンド | 国内 株式 | パッシブ型 | 0.154 | - | 37.44 |
投資信託 | 三菱UFJバリューオープン | 国内 株式 | アクティブ型 | 1.705 | 0.3 | 43.59 |
価格変動型・国内株式では、日本の株式市場が高値を更新しているため、プラスになっています。
タイプ | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
---|---|---|
パッシブ型 | ●(低め) | ✖ |
アクティブ型 | ●(高め) | ● |
比較したタイミングでは、「アクティブ型」の方がリターンが高くなりました。
アクティブ型では、積極的な投資が行われるため、高いリターンが得られることもありますが、その一方で信託報酬が高くなります。
高い費用は、運用担当者の高い報酬も含まれており、これが費用を上昇させる要因となります。
< POINT>
「価格変動型」の「国内株式」での企業型確定拠出年金(DCプラン)やiDeCoの運用を選択する場合は、「パッシブ型」を選んでください。
価格変動型・外国株式
種類 | 商品名 | 投資対象 | タイプ | 信託報酬 | 信託財産 留保額 | ファンド リターン |
---|---|---|---|---|---|---|
投資信託 | 三菱UFJ DC海外株式インデックスファンド | 外国 株式 | パッシブ型 | 0.231 | - | 36.97 |
投資信託 | DIAM外国株式オープン | 外国 株式 | アクティブ型 | 1.859 | 0.3 | 33.91 |
価格変動型の外国株式も市場価格が上昇しているので、リターンが高い結果となっています。
タイプ | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
---|---|---|
パッシブ型 | ●(低め) | ✖ |
アクティブ型 | ●(高め) | ● |
外国株式では、「アクティブ型」のリターンが低くなっています。
市場平均を狙っている「パッシブ型」の方がより良い成績がいいというのもよくあるケースです。
運用スタイルの選択において、「アクティブ型」の方が運用実績が良いと考えられがちですが、実際には、「パッシブ型」の方が良い結果を出すというケースがあります。
なぜなら、「アクティブ型」には運用者の高額な報酬や頻繁な取引に伴う手数料が含まれているからです。
< POINT>
「価格変動型」の「外国株式」での企業型確定拠出年金(DCプラン)やiDeCoの運用を選択する場合は、「パッシブ型」を選んでください。
企業型確定拠出年金とiDeCoの運用は長期間にわたるため、手数料無料や信託報酬手数料が低い商品を選択することが重要なポイントです。
下記の3点を必ず意識して商品を選んでください。
アクティブ型 | パッシブ型 | 信託財産留保額 |
✖ | ✖ |
確定拠出年金の運用で損しないために知りたいこと
「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、株式投資を長期間続けると、市場のランダムな動きによって得られる利益は一定の期待値を持ち、負ける可能性は低いと述べられています。
市場の予測は不可能ですが、5年、10年、20年という長期的な視点での株式投資は、一般的にはリスクを最小限に抑えつつ、安定した収益を生み出す可能性が高いとされています。
本で紹介されている表から、投資期間が15年を超える場合は、平均リターンがプラスになっていることが確認できます。
< POINT>
企業型確定拠出年金とiDeCoの運用では、リターンが低い「元本保証型」を選択するか、リスクがある「元本変動型」を選択するかを決定する前に、メリットとデメリットを理解し、自身が投資できる期間に応じてどの程度のリスクを取ることができるかを考える必要があります。
しかし、企業型確定拠出年金とiDeCoの運用は長期間になることが多いのでリスク高めがおすすめです。実際我が家も90%を外国株式にしています。
全世界で読まれている「投資のバイブル」
1973年の初版以来、全米累計150万部を超えるベスト&ロングセラー
初心者にも理解しやすく、投資をするなら読んでおきたい本で、投資するのに大事なマインドが学べます!
まとめ
企業型確定拠出年金とiDeCoで運用の実績を上げるためには、正しい商品選びと長期的な株式投資の視点が不可欠です。
幸いなことに、企業型確定拠出年金とiDeCoでは、原則60歳まで引き出しが制限されているため、長期間の運用が必須です。引き出しが制限されることはデメリットに感じるかもしれませんが、逆に長期間の運用によってリスクを抑えることもできます。また、税制優遇も活用できるため、魅力的な商品といえます。
企業型確定拠出年金とiDeCoでは、正しい商品選びや適切なポートフォリオ構築によって、運用実績を向上させることが可能です。
平均利回りを大幅に上回る運用実績を達成することで、老後資金を多く準備することが期待できます。
「確定拠出年金の運用で高い利回りを実現しています。詳細はこちらの記事をご覧ください。」
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