
- 東進の合格実績って、多すぎない?
- 本当に東進に通っていた生徒だけをカウントしているの?
なつき東大生東進の合格実績はすごいけど、調べていると「本当なの?」と少し疑ってしまいますよね。
結論から言うと、東進の合格実績は水増しではありません。
ただし、合格者数の集計ルールや数字の見せ方を正しく理解しないと、実態以上に多く見えてしまうのは事実です。
この記事では、東進が公式に公表しているデータをもとに、合格実績の仕組みを一つずつ整理しながら、その数字をどう読み取ればよいのかを分かりやすく解説します。
- なぜ東進の合格実績が「水増し」と言われるのか
- 東進・駿台・河合塾の合格実績の集計基準の違い
- 東進の2025年度の合格実績
- 東進の在籍者数や第一志望校合格率から見える東進生の実像



合格実績の多さだけで判断せず、「自分に合う予備校かどうか」を考える材料として、参考にしてみてください。


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なぜ「東進の合格実績は水増し」と言われるのか?


東進の合格実績について「水増しではないか?」と言われる背景には、「本当に東進に通っていた生徒だけをカウントしているのか分かりにくい」という疑問があります。
実際に、次のような声を目にすることも少なくありません。
- 無料体験や短期受講の生徒も含まれているのでは?
- 特待制度で、実質的に通っていない生徒が含まれているのでは?
東進は映像授業を中心とした学習スタイルのため、対面型の塾に比べて「どこからが在籍生なのか」が外部から見えにくいという側面があります。
また、合格実績として公表される「合格者数」が、実際の合格者人数(実人数)と混同されやすいことも、水増しと受け取られてしまう理由の一つです。



こうした誤解が生まれやすい構造は、東京大学の合格者数を見ると分かりやすくなります。
主要予備校別の東大合格者数(2025年度)
2025年度入試において、東京大学の一般選抜前期日程の合格者数は 2,997名 です。
この年について、主要予備校が公式に公表している東大合格者数を整理すると、以下のようになります。
ご覧のとおり、3社の合格者数を合計すると、東京大学の実際の合格者数(2,997名)を上回っています。
この差が生まれる理由は、各予備校が公表している合格者数が「実人数」ではなく、独自基準で集計された延べ人数だからです。
実際には、複数の予備校を併用している受験生も多く、同一人物が複数の予備校の合格実績に含まれるケースも珍しくありません。
そのため、予備校別の合格者数を単純に足すと、「合格者数が実数を超えて見える」状況が生まれます。



このような構造があることから、東進を含めた予備校の合格実績について「水増しではないか?」という疑問の声が出やすくなっているのです。
次のセクションでは、各予備校がどのような基準で合格実績をカウントしているのかを確認してみましょう。
予備校各社の合格実績はどう数えられているのか?


東進を含む大手予備校の合格実績は、いずれも公式ルールに基づいて集計されています。
特定の予備校だけが、意図的に数字を水増ししているわけではありません。
まずは、主要予備校の合格実績のカウント方法を表で確認してみましょう。
主要予備校の合格実績カウント方法の比較表
| 項目 | 東進 | 河合塾 | 駿台 |
|---|---|---|---|
| 浪人生を含むか | 含まない | 含む | 含む |
| 短期講習生の扱い | 含まない | 含む | 含む |
| 模試のみ | 含まない | 含まない | 含まない |
| 在籍規定 | 高3受験時に在籍 | 規定なし | 規定なし |
| 合格者数の数え方 | 延べ人数 | 延べ人数 | 延べ人数 |
| 公表単位 | グループ全体 | グループ全体 | グループ全体 |
| 今後の公表方針 | 継続 | 継続 | 2026年度以降中止 |
表を見ると分かるとおり、合格実績の基本的な考え方は東進・河合塾・駿台で大きく異なるわけではありません。
あえて違いを挙げるとすれば、東進は「高3の受験時点で在籍している現役生」に対象を限定し、短期講習生を含めていない点です。
それでも東進について「合格実績は水増しでは?」という声が出やすいのは、こうした在籍条件や集計対象の範囲が、外部から見ると分かりにくいと感じられているためでしょう。



そこで次に、東進の合格実績がどのような基準で集計されているのかを、公式ルールに沿って確認していきます。
東進の合格実績のカウント方法
東進では、合格実績について公式にカウント基準を明示しています。
主なポイントは、次の4点です。
① 対象は現役高校3年生のみ
東進の合格実績に含まれるのは、在籍していた現役高校3年生のみで、浪人生・既卒生は含まれません。
② 正式に入学し、通期講座を受講している生徒が対象
90分×20回相当以上の通期講座を受講し、学習システムに正式登録されている生徒が対象です。
例えば、次のようなケースは合格実績には含まれません。
- 夏期講習・冬期講習など、短期講習のみを受講した生徒
- 在籍登録のみで、実際の受講実績がない生徒
- 高1・高2時のみ在籍していた生徒



特待生の場合でも、通期講座1講座分以上の受講実績がない場合は、合格実績の対象外となります。
③ 合格者数は延べ人数でカウント
1人が複数の大学・学部に合格した場合、それぞれを1件として集計します。
④ 東進グループ全体の合同実績として公表
合格実績は、東進ハイスクール・東進衛星予備校・早稲田塾を含む、ナガセグループ全体の合算実績です。
河合塾・駿台の合格実績のカウント方法
河合塾・駿台では、グループ全体の在籍生に加え、浪人生や各種講習を受講した生徒も合格実績の対象としています。
公式に公表されている情報を見る限り、東進のように「高3受験時に在籍している生徒」に限定する明確な学年規定は設けられていません。
ただし、公開模試のみを受験した生徒については、合格実績には含まれていません。
また合格者数の集計方法は、東進と同様に「延べ人数方式」が採用されています。



河合塾・駿台の合格実績には、受験学年以前の在籍生も含まれる可能性があります。
2026年度から駿台は合格実績の公表を中止
駿台では、毎年7月頃に大学別の合格者数を公表してきましたが、2026年度入試以降は、大学別の合格者数を公表しない方針を発表しています。(※駿台公式発表資料)
この変更により、今後は予備校同士で大学別の合格者数を単純に比較することが難しくなります。
予備校の合格実績が水増しに見える理由
ここまで見てきたとおり、大手予備校の合格実績は、いずれも公式ルールに基づいて集計されています。
ただし、合格者数は「延べ人数」で公表されているため、大学が公表する実際の合格者数と単純に比較すると、数字が大きく見えてしまう構造になっています。
合格実績の数字は、あくまで参考指標の一つです。
重要なのは、合格者数の多さだけで評価するのではなく、在籍者数(分母)や合格率とあわせて見ることです。
そうすることで、その予備校に在籍する生徒の学力帯や、どのレベルまで到達できる環境なのかが、より立体的に見えてきます。
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東進の2025年度合格実績


ここでは、東進が公式に公表している「2025年度入試の合格実績」を、国立大学・私立大学に分けて整理します。
なお、以下に掲載する合格者数はすべて延べ人数です。
1人の受験生が複数の大学・学部に合格した場合、それぞれが合格実績として計上されています。



この前提を踏まえたうえで、具体的な合格実績を確認してみましょう。
国立大学合格実績


| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 東京大学 | 815名 |
| 京都大学 | 488名 |
| 北海道大学 | 406名 |
| 東北大学 | 417名 |
| 名古屋大学 | 404名 |
| 大阪大学 | 602名 |
| 九州大学 | 568名 |
| 旧七帝大 合計 | 3,700名 |
| 東京科学大学 | 260名 |
| 一橋大学 | 184名 |
| その他の国公立大学 | 11,659名 |
| 国公立大学 合計 | 15,803名 |
国公立大学では、延べ人数で15,803名の合格実績が公表されています。
国公立大学の一般選抜は、私立大学のように多数の併願ができず、前期・中期・後期と受験機会が限られているのが特徴です。
そのため、国公立大学の合格実績は、延べ人数でありながらも実際の合格者数に近くなりやすく、東進生の学力帯や難関国公立への到達度を把握するうえで、比較的参考にしやすいデータになります。



国公立大は併願数が少ないため、合格者数(延べ人数)=実際の受験生数に近い傾向があります。
私立大学合格実績


| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 早稲田大学 | 3,467名 |
| 慶應義塾大学 | 2,161名 |
| 早慶 小計 | 5,628名 |
| 上智大学 | 1,644名 |
| 東京理科大学 | 2,935名 |
| 明治大学 | 4,937名 |
| 青山学院大学 | 1,900名 |
| 立教大学 | 2,518名 |
| 法政大学 | 3,791名 |
| 中央大学 | 2,373名 |
| 上理・MARCH 小計 | 20,098名 |
| 関西学院大学 | 2,751名 |
| 関西大学 | 2,747名 |
| 同志社大学 | 2,851名 |
| 立命館大学 | 4,271名 |
| 関関同立 小計 | 12,620名 |
| 日本大学 | 3,262名 |
| 駒澤大学 | 942名 |
| 東洋大学 | 3,026名 |
| 専修大学 | 1,264名 |
| 日東駒専 小計 | 8,494名 |
| 京都産業大学 | 670名 |
| 甲南大学 | 594名 |
| 近畿大学 | 3,800名 |
| 龍谷大学 | 1,229名 |
| 産近甲龍 小計 | 6,293名 |
| 主要私立大学 合計 | 53,133名 |
私立大学では、主要大学だけでも延べ53,133名の合格実績が公表されています。
私立大学入試では、1人の受験生が複数の大学・学部を併願するのが一般的です。
そのため、合格者数は実際の受験生人数を大きく上回ります。
この私立大学合格者数は、「東進生が何人いたか」を示すものではなく、「東進生がどの大学群に、どれだけ合格しているか」を示す指標として読み取る必要があります。



私立大学の合格者数が多く見えるのは、併願が一般的で「延べ人数」で集計されているためです。
数字が大きい=水増し、というわけではありません。
東進の在籍者数はどのくらい?


ここまで、東進の合格実績は各社共通のルールに基づいて集計されており、特別に水増しされた数字ではないことを確認してきました。
ただし、合格実績の「多さ」を正しく理解するためには、合格者数だけでなく、分母となる「在籍者数」を確認することが欠かせません。



合格者数を見る前に、まず「東進には何人くらい在籍しているのか」を確認しておきましょう。
年度ごとの東進在籍者数の推移
東進(ナガセ)が公表している決算資料をもとに、在籍者数の推移を整理すると、以下のようになります。
| 年度 | 在籍者数(目安) | 状況・補足 |
|---|---|---|
| 2020 | 約11.5万人 | コロナ前水準、ピーク在籍が高い |
| 2021 | 約11.0万人 | コロナ影響でやや減少 |
| 2022 | 約10.5万人 | 募集回復途中 |
| 2023 | 約10.0万人 | 決算資料で「減収」と明記 |
| 2024 | 約9.5万人 | 実態ベースで横ばい |
東進の決算資料から、在籍者数は近年やや減少傾向にあるものの、直近でも約9〜10万人規模の生徒が在籍しています。
これは、全国規模で展開する大学受験予備校としては、依然として非常に大きな母数と言えるでしょう。



在籍者数が多いため、合格者数も大きな数字になりやすいのです。
東進の高3生は何人?
では、この在籍者数のうち、実際に大学受験を迎える高3生はどのくらいいるのでしょうか。
東進の(ナガセ)決算資料では、学年別の在籍構成比が公表されています。
そのデータをもとに、高3生の人数を推定してみます。
東進学年別構成比(平均値)
| 学年 | 構成比(2016年) | 構成比(2021年) |
|---|---|---|
| 高3 | 51.9% | 48.1% |
| 高2 | 29.2% | 31.0% |
| 高1 | 17.7% | 19.4% |
| 高0 | 1.2% | 1.5% |
東進の学年別の在籍構成比は年度によって多少の差はあるものの、在籍者のうちおよそ半数前後が高3生で構成されています。
仮に2024年度の在籍者数を約9.5万人とすると、高3生はおよそ4.5〜5万人程度と推定できます。



この「高3生の人数」が、合格実績や合格率を考えるときの分母になります。
東進の第一志望校合格率はどのくらい?


大学受験の合格実績と並んで、特に注目されやすいのが「第一志望校合格率」です。
結論から言うと、東進(ナガセ)が決算資料で公表している第一志望校合格率は、一般的にイメージされる「第一志望合格率」とは定義が異なります。
そのため、数字の高さだけを見て評価するのではなく、どのような基準で算出された指標なのかを理解したうえで読み取ることが重要です。



まずは、東進が決算資料で公表している第一志望校合格率の推移を見てみましょう。
東進生の第一志望校合格率の推移
| 年度 | 第一志望校合格率 |
|---|---|
| 2017年 | 38.0% |
| 2018年 | 45.7% |
| 2019年 | 45.8% |
| 2020年 | 54.4% |
| 2021年 | 56.4% |
| 2022年 | 56.7% |
東進生の第一志望校合格率は、2017年以降、右肩上がりで推移しており、直近では約57%まで上昇しています。
一見すると非常に高い数字に見えますが、この数値は東進独自の基準に基づいて算出されたものです。
東進における第一志望校合格率の定義


東進の第一志望校合格率は、次の基準で算出されています。
- 東進の「共通テスト本番レベル模試(8月)」の受験者を対象
- 8月時点の成績から「偏差値+5」相当の大学・学部・学科を 「第一志望レベル」と定義
- 最終的に、そのレベル以上の大学・学部・学科に合格した生徒の割合
一般的に使われる「第一志望校合格率」は、受験生が自己申告した第一志望校への合格率を指します。
そのため、東進が公表している第一志望校合格率を「すべての受験生が第一志望校に合格した割合」として解釈することはできません。
一方で、この数値は、「8月時点で設定した目標ラインに対して、最終的にどれだけの生徒が到達・突破できたか」を示す指標として見ると、一定の参考価値があります。



第一志望校合格率は、東進生の学力の伸びを測る一つの目安として捉えると、分かりやすいでしょう。
まとめ|東進の合格実績を正しく理解して活用しよう!


東進の合格実績は、水増しされた数字ではありません。
そのため、合格実績の数字の意味を正しく理解すれば、予備校選びの判断材料として活用できます。



最後に、東進の合格実績について整理しておきましょう。
この記事で分かったポイントは、次の3つです。
- 合格実績は、どの大手予備校も延べ人数で集計している
- 東進は現役生のみを対象にした合格実績を公表している
- 合格者数の多さは、在籍者数が多いことによる影響も大きい
また、東進が公表している第一志望校合格率は、高3の8月時点で設定した「第一志望レベル(偏差値+5)」相当に最終的に合格した割合を示す指標です。
この数値は、一般的な「自己申告の第一志望校合格率」とは定義が異なりますが、東進生の学力到達度を測るひとつの目安としては参考になるはずです。
ただし、東進は「合格実績がすごいから誰にでも合う塾」というわけではありません。
東進は、映像授業を中心に自分で学習計画を立てて進められる人にとって、豊富な講座と情報量を活かしやすい環境が整っています。
一方で、細かなスケジュール管理や対面指導によるサポートを重視する人には、合わないと感じる可能性もあります。



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