
- ニュース検定って何?
- 小学生でも受かるの?
- 受けるとどんなメリットがあるの?

こんな疑問やお悩みにお答えします!
実は、わが家の息子は小学生のときにニュース検定3級に合格し、現在は東京大学に進学しています。
当時は「ちょっと面白そうだからやってみようかな」くらいの軽い気持ちで受験しましたが、
いま振り返ると、学力・思考力・受験力のすべてにおいて、大きなプラスになったと実感しています。
ニュース検定は「ニュースを読み解く力」を測る検定です。
単なる知識の暗記ではなく、社会の出来事に関心を持ち、自分の頭で考える力を育てる絶好のチャンスになります。
この記事では、ニュース検定3級の基本情報から、実際の受験体験、そして学習面・進学面でのメリットまで詳しく紹介します。
- ニュース検定とはどんな検定か?
- 3級の試験内容・難易度・出題形式
- 小学生でも合格できる?その理由と実例
- 実際に合格したスコアと体験談
- 受験で得られる学習的メリットとは?
ニュース検定は、成績アップはもちろん、「知る力」「考える力」をぐっと伸ばすきっかけになります。ぜひ、参考にしてみてください。

ニュース検定、マジでおすすめです。

私達は高卒で年収500万円台。でも、子どもは東大生に!
このブログでは、我が子が東大に合格するまでのリアルな受験体験や勉強法、受験対策を紹介しています。
プロフィールはこちら

参照:ニュース検定
ニュース検定とは?

ニュース検定(通称「N検」、正式名称:ニュース時事能力検定)は、新聞やテレビなどのニュースを読み解く力を測る検定です。
政治・経済・国際問題などの今を理解する力が問われ、小学生から大人まで幅広い年代が受検しています。
2007年にスタートし、現在では年に数回、全国で実施されている信頼性の高い検定です。
累計志願者は63万人を超え、受検者数は年々増加。学習の成果を可視化できる指標として、多くの教育現場や家庭でも活用されています。
ニュース検定の級とレベル別の難易度

ニュース検定には、初心者向けの5級から最上位の1級まで、6つの級が用意されています。
自分の学習レベルや目的に合わせて段階的に挑戦できるのが特長です。
以下の表では、それぞれの級がどのような対象者向けなのか、また求められる知識レベルをまとめています。
級 | 受検対象の目安 | 難易度・レベル感 |
---|---|---|
1級 | 大学生~社会人 | 歴史や国際情勢を含む深い分析力が求められ、高度な時事理解力が必要 |
2級 | 高校生~一般 | 主なニュースを背景まで理解し、実生活に活かす応用力が問われる |
準2級 | 中学生~一般 | 高校レベルの知識をもとに、ニュースを分析・理解できる力が必要 |
3級 | 中学生~一般 | 中学校社会科の「公民」に基づいた基本的な時事力が求められる |
4級 | 小学生~高校生 | 地理・歴史などの基礎知識が必要な時事の入門級 |
5級 | 小学生 | 社会科入門レベル。最もやさしい難易度 |
ニュース検定3級の難易度と出題範囲

ニュース検定3級は、中学校の「公民」分野をベースに、政治・経済・暮らし・環境・国際問題など、幅広いテーマから出題されます。
受検者の中心は中高生ですが、大学生や社会人のチャレンジも多く、まさに「時事力の基礎編」としておすすめの級です。
出題形式はすべてマークシート式。単なる知識の暗記だけでなく、「なぜその出来事が起きたのか」「社会にどう影響するのか」といった背景への理解も求められます。

何気ないニュースに疑問を持つのが大事だよ!
ニュース検定3級の受検者データと合格率

ニュース検定3級は、どれくらいの人が受けて、どのくらい合格しているのでしょうか?
2024年に実施された3回分の受検データをもとに、合格率や年齢層などを見てみましょう。
級 | 第1回 | 第2回 | 第3回 |
---|---|---|---|
志願者数 | 4,762人 | 6,492人 | 3,335人 |
受検者数 | 4,381人 | 6,011人 | 3,178人 |
合格者数 | 2,896人 | 4,740人 | 1,771人 |
合格率 | 66.1% | 78.9% | 55.7% |
平均点(全体) | 75.22 | 77.30 | 67.45 |
平均点(合格者) | 83.26 | 82.50 | 79.87 |
最年長合格者 | 79才 | 85才 | 69才 |
最年少合格者 | 10才 | 9才 | 9才 |
公式サイトによると、合格基準は正答率70%とされています。
平均点には回ごとにバラつきが見られますが、全体としては75点前後で推移している印象です。
最年少合格者は9才、最年長合格者は85才と、幅広い年代が挑戦しています。

小学生から年配の方が同時に受験しているんですね!
小学生でも合格できるの?

ニュース検定3級・小6で合格!
ニュース検定3級は、データからも分かる通り、幅広い年代がチャレンジしている検定です。
実際小学生の合格者もおり、最年少合格者の年齢はなんと7歳(小学1年生相当)という記録もあります。
息子も小学6年生で3級に受験し、無事に合格することができました!
もちろん中学校範囲の内容も含まれるため、簡単ではありません。
しかし、社会やニュースに関心があるお子さんであれば、しっかりと準備すれば合格を狙えます。
小学生でも合格を目指すための工夫例
- 家族でニュースを見ながら感想を話し合う
- 子ども向け新聞やサイトで興味を広げる
- 社会科の体験学習やイベントに参加する
重要なのは、学年ではなく「社会への関心の深さ」。
日常的にニュースに触れる機会をつくることが、合格への大きな一歩になります。

ニュースに触れる機会を作るのがポイントだね!
【得点結果】ニュース検定3級に小学生が合格!

参考までに、息子が実際に受検した際のスコアを紹介します。
- 得点:86点(100点満点中)
- 合格ライン:70点程度
- 出題数:45問(正答数:38問)
分野別得点と感想
分野 | 正答数 | コメント |
---|---|---|
政治 | 11/11 | ◎ 満点! |
経済 | 7/10 | ○やや苦手…。なんとか合格圏。 |
暮らし | 5/5 | ◎ 身近な話題は得意。 |
社会・環境 | 10/13 | ○ まずまずの結果。 |
国際 | 5/6 | ◎ 得意分野! |
合格すると、「合格証書」と「成績表」が自宅に届きます。
成績表では、分野ごとの得点率が確認できるため、自分の得意・苦手を明確に把握できます。今後の学習の方向性を考えるうえでも、非常に役立つ資料です。
特に小学生で3級に合格できれば、「同年代の中でも時事理解力が高い」という、はっきりとした自信にもつながります。

今思えば、ニュース検定を受けておいて本当によかったです。
ニュース検定3級ではどんな問題が出る?

ニュース検定3級では、中学校の社会科(特に公民)の知識をもとに、日々のニュースを正しく理解する力が問われます。
出題は「政治・経済・暮らし・社会・環境・国際」の5分野にわたり、幅広いテーマからバランスよく出題されるのが特徴です。
ここでは、試験の形式・出題数・時間配分・受験方式・例題など、気になるポイントを詳しく紹介します。

早速どんな問題が出るのか見てみましょう!
問題数と出題形式は?

ニュース検定3級は、四択のマークシート方式で実施されます。記述問題はないため、初めての受検でも取り組みやすい内容です。
出題数は全45問。以下のように、5つの分野からバランスよく出題されます(※回によって若干の変動あり)。
- 政治:11問
- 経済:10問
- 暮らし:5問
- 社会・環境:13問
- 国際:6問
時事全体に対する広い知識が求められ、特定の分野に偏ることはありません。
全体の約6割が公式テキストから出題されるため、対策にはこれら教材の活用が効果的。
さらに、最新ニュースに関する問題も含まれるため、日ごろから新聞やニュースサイトに触れておくことも重要です。
※3級の問題には、一部の漢字にのみふりがなが付いていますが、全文には振られていません。小学生など年齢の低い受験者は、この点に注意しておきましょう。

試験会場では小学生は少なかったですが、Nのバッグを背負った子を見かけましたよ。
試験時間と受験資格について

ここでは、試験時間や受験の対象について詳しく紹介します。
試験時間
ニュース検定3級の試験時間は50分間で、全45問を解きます。
1問あたり約1分が目安ですが、難易度に差があるため、解きやすい問題から手をつけるなど時間配分が重要です。

小学生には、「分からない問題は飛ばして解こうね」なんてアドバイスも必要ですね。
実施時期:年3回
試験は年に3回(6月・11月・2月)実施されており、出題対象のニュースは試験日の約1か月前までの出来事です。
申込は試験日の約3か月前から開始されるので、スケジュールは早めに確認しておきましょう。
受験資格:誰でも受験OK
学歴・年齢・性別・国籍に関係なく、どなたでも受験可能です。
初めての方がいきなり3級からチャレンジすることもできます。

4級との同日併願も、試験時間が違うからできますよ!
受験場所と2つの受験方式

ニュース検定3級は、以下の2つの方式から受験方法を選べます。
種類 | マークシート試験 | IBT試験 |
---|---|---|
実施形式 | 紙(会場) | オンライン(自宅) |
実施時期 | 第1回、第2回 (6月・11月) | 第1~第3回 (6月・11月・2月) |
実施級 | 1級~5級 | 2級・準2級・3級 |
会場 | 全国37都市 | 自宅 |
3級はどちらの形式でも受験が可能ですが、次の点に注意が必要です。
- 第3回(2月)はマークシート方式なし(IBTのみ)
- IBT方式では、カメラ・マイク付きPCと安定したネット環境が必要
自分のライフスタイルや受験環境に合わせて選べるのは、ニュース検定ならではのメリットです。

受験会場が遠い人は、移動の手間がなくなるIBTが便利ですね!
ニュース検定3級・例題にチャレンジ!

ニュース検定では、ニュースの用語や内容をただ知っているだけでなく、背景や社会の動きまで理解しているかが問われます。
ここでは実際に出題される内容に近い、例題を4問ご紹介します。

ぜひチャレンジしてみてください!
【第1問】
サブスクリプション(サブスク)の例として正しいものを、1~4から一つ選びなさい。
- 飲食店に料理などを注文し、配達してもらうサービス
- 定められた金額を支払い、映画やドラマが一定期間見放題になる動画配信サービス
- 買ってから一定期間使うことができる電車やバスの回数券
- ベビーベッドなど一時的に必要な家具を、その都度お金を支払って借りるサービス
答えを見る(クリックで開く)
正解:2
解説:サブスクリプションとは「定額制サービス」のこと。動画配信や音楽、雑誌など、月額などの料金で一定期間使い放題になるサービスが代表例です。
【第2問】
ヨーロッパの国々や欧州連合(EU)について、正しい説明を1~4から一つ選びなさい。
- スイスはEUの加盟国である
- ドイツの通貨はマルクである
- イギリスはEUから離脱した
- フランスの首都はアムステルダムである
答えを見る(クリックで開く)
正解:3
解説:イギリスは2016年の国民投票でEU離脱が決定し、2020年に正式に離脱しました(いわゆる「ブレグジット」)。EU加盟国・非加盟国の区別もよく出題されます。
【第3問】
「佐渡島の金山」が2024年、世界文化遺産に登録されました。登録を巡っては、韓国が当初【 】として反対していました。【 】に当てはまる文言を1〜4から一つ選びなさい。
- 日本の世界遺産登録数は韓国よりも多い
- 多くの廃棄物が違法に捨てられている
- 都市開発によって危機にさらされている
- 第二次世界大戦中に朝鮮半島出身者が強制的に働かされた
答えを見る(クリックで開く)
正解:4
解説:韓国政府は「歴史的背景についての説明が不十分」として登録に反対していました。こうした国際的な動きも、ニュース検定の出題範囲に含まれます。
【第4問】
子どもを取り巻く環境について、正しい説明を1~4から一つ選びなさい。
- 核家族化が進んだ影響で、祖父母と同居する子どもが増えている
- 不登校の小中学生の数は、年々減っている
- 地域の子どもにボランティアらが無料または安価で食事を提供する活動は認定こども園と呼ばれる
- 家族の介護や世話を日々している子どもは、ヤングケアラーと呼ばれる
答えを見る(クリックで開く)
正解:4
解説:ヤングケアラーとは、大人が担うべき介護や家事などを家族のために行っている子どものこと。社会的な支援が求められています。
チャレンジしてみて、どうだった?
ニュース検定では、時事・社会・教育・国際問題など、身の回りで起きているニュースが出題されます。
普段からニュースをチェックし、「なぜこのニュースが注目されているのか」も意識することで、自然と理解力が身につきます。

普段から考えるクセをつければ、合格も難しくないよ!
ニュース検定を受けるメリットは?

ニュース検定(N検)は、単なる資格取得にとどまりません。学校での勉強や模試、中学受験、さらには大学受験や将来の進路選択にも役立つ「学びの土台」となる検定です。
ここでは、わが家の体験をもとに、小学生のうちにニュース検定3級に合格して「本当に受けてよかった!」と感じた3つのメリットを紹介します。
模試の結果や日々の学習とのつながりなど、実際に感じた変化をもとにまとめています。
中学受験に効く!ニュース検定が時事対策に

ニュースが好きで、時事問題に興味を持つお子さんには、特におすすめの検定です。
わが家では中学受験はしませんでしたが、日頃から小学生新聞を読む習慣があり、ニュースや社会の話題に自然とふれる生活を送っていました。
そんな中、息子が小学4年生のときにSAPIXのオープン模試を試しに受験。特別な対策は一切なしでしたが、社会の結果は以下の通りでした。
サピックス模試結果(社会のみ)

- 社会:77点(平均点64.8/満点100)
- 偏差値:57.2
- 順位:699位(受験者2,842人)
本格的な受験勉強をしていたわけではありませんが、「ニュースで見たことがある」「聞いたことがあった」といった内容がそのまま問題に出て、無理なく得点につながったようです。
その後、小6からニュース検定のテキストを使って本格的に学習をスタートし、3級に合格。
ニュースや新聞が日々の生活と自然に結びつき、「知識の定着 → 成績アップ」の好循環が生まれたと感じています。
秋に受けた四谷大塚の全国小学生統一テストでは、社会で次のような結果が出ました。
四谷大塚 小学全国統一テスト結果(社会のみ)

- 社会:90点(平均点60.3/満点100)
- 偏差値:67.6
- 順位:643位(受験者24,191人)
中学受験に向けた専門的な対策をしていなくても、日常のニュースへの関心がそのまま社会の力に変わる──そんな実感が持てた経験でした。
特に入試で出題されやすい時事問題には、ニュース検定の学習がそのまま対策になります。まさに一石二鳥の効果です。

振り返っても、社会に強くなれたのはニュース検定のおかげだと感じています。
社会の授業が「わかる」「面白い」に変わる!

「社会の授業がつまらない」「テスト前の暗記が苦手」そんなお子さんにも、ニュース検定はおすすめです。
検定で扱われるテーマは、地理・歴史・公民など、教科書と深く関連しています。ニュースという身近な題材を通じて学ぶことで、苦手意識を持ちやすい用語や制度も、理解しやすくなります。
実際、三権分立や選挙制度、国際情勢といった単元が授業で出てきたときも、「これ、N検でやった!」と本人が自信をもって取り組んでいました。
暗記に頼るのではなく、日頃から知識として定着していたことで、テスト前の負担もグッと軽減されました。
東大生の社会の成績は?中学・高校の通知表を紹介

その結果、中学・高校を通じて、社会はずっと「5」。
好きな話題だからこそ、自然と意欲が湧き、成績にも結びついたのだと思います。

誰も手を挙げないと指されて大変だったんだよ。

先生にも頼りにされてたってことだね。
大学受験にも使える!ニュース検定の活用法

ニュース検定は、大学進学を見据えたお子さんにとっても、大きなアドバンテージになります。
わが家の経験ではありませんが、調査によると、全国約400の大学・短大でニュース検定の成績が評価対象としています。年々この数は増えており、大学側が「社会への関心」や「情報の読み解き力」を重視していることの表れでもあります。
特に注目されているのが、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜です。
これらの入試では、教科の点数だけでなく、以下のような人物評価が重視されます。
- 主体的な学びの姿勢
- 社会課題への関心・理解
- 思考力・表現力
そのため、ニュース検定の合格実績は、自己PRや志望理由書に活用でき、他の受験生との差別化にもつながります。
さらに、検定の学習で身につく「情報を正しく読み解く力」は、小論文や面接での時事問題対策だけでなく、大学入学後のレポート作成やディスカッションの基礎でも役立つスキルです。

難関大を目指すなら、早期から時事問題への感度を高めておくべき
と、塾でも積極的にニュース検定の受験を勧めています。
進学の選択肢を広げる一手として、ぜひニュース検定を活用してみてください。
👉 ニュース検定が使える大学一覧【2025年度対応】(近日公開予定)
ニュース検定のよくある質問(FAQ)
ここでは、ニュース検定(N検)を受けるにあたって、よくある疑問や不安にお答えします。
まとめ|ニュース検定で『考える力』が育つ!

この記事では、ニュース検定3級の概要と、そのメリットについて解説してきました。

最後に、ポイントをおさらいしましょう。
ニュース検定を受けるメリット
- 日々のニュースに触れることで、自然と社会への理解や思考力が身につく
- 中学・高校・大学受験で「時事に強い」ことは大きなアドバンテージ
- 学校の授業や模試にも好影響!「社会科の伸びしろ」が広がる
ニュース検定3級は、時事への関心を学力へとつなげる第一歩。
小学生でもチャレンジできる級から始められるので、お子さんの「社会を見る目」や「考える力」を養うきっかけになります。
中でも、日々のニュースへの親しみは、検定対策としても非常に重要です。
そのために役立つのが、「小学生新聞」です。ぜひ活用してみてください。
📚 どの小学生新聞を選べばいい?迷ったらこちら!
子ども新聞は、ニュース検定対策だけでなく、社会科の学力アップにもぴったり。
どれを選べばいいか迷ったら、こちらの記事を参考にしてください。